ドローン事業でみらいへの可能性を追求するプロ山田義常（やまだ　よしつね） ドローンヤマダ　

浜田に帰ってからは、子供のころから好きだったラジコンショップを市内に出店。3年後にはラジコンショップの店舗を利用してコンピュータのソフトやハードを販売する会社を経営。山田代表は「当時はオフコンと呼ばれる企業向けのコンピュータを扱っていました。当時の値段で１台３５０万円。１台売れたら従業員４人が3カ月仕事をしなくても食べていけた」と昔を振り返ります。

ドローン事業をするきっかけになったのは、たまたま趣味のラジコン仲間がドローンを飛ばしていたのを見て、これからはドローンが多くの仕事に欠かせない存在になると着目。すぐにドローンを操作する免許やドローンスクールが開設できる免許も取得しました。５年前からドローンを活用した農薬散布の委託事業を開始。毎年７～９月の３カ月間、契約農家への散布作業を実施しています。今後は、国の小規模事業者持続化補助金を使って散布用の自社製ドローンの製作と販売に加えて、農業者へのドローン操作の指導も進めていきます。

ドローン教習所島根浜田校は19年7月に開校。ドローン検定協会（佐賀県鳥栖市、田中克之会長）が全国69校を展開するドローン教習所の１校。ドローンに関する法令や安全に飛行させるための知識、点検方法、許可承認申請など４時間の座学とシュミレータや実機訓練10時間を終えた後、修了試験（技能）に合格すると終了認定証が交付されます。

山田代表は「子供のころの夢でもある飛行機を作って飛ばしてみたいという思いが今のドローン事業にも活かされています。今後、需要が拡大していくと確信しているので、後継者の育成も兼ねて両事業を推進していきたい」と意気込みを語ってくれました。

• ドローン教習所でシュミレータの授業を受ける受講者】

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