経年劣化や耐震・漏水対策に画期的な技術IPH工法のプロ岡本貞人(おかもと さだと) 株式会社岡貞組 代表取締役
IPH工法で地域貢献
IPH工法協会に関係する技術の発展と技術者の育成
IPH工法の推進、講習会・官公庁への工法の理解と営業
土木・農林土木工事、IPH工法「コンクリート構造物の補修・補強・漏水
・設計施工対応」、砂場清掃、除草、除雪
取材記事
岡貞組の岡本貞人社長は、1978(昭和53)年4月に父の岡本安晴さんが社長を務める岡貞組に入社。1986(昭和61)年10月に専務取締役に就任。2015(平成27)年10月に代表取締役に就任した。 IPH工法との出会いについて岡本社長は「約30年前にため池の工事現場でIPH工法の開発者でもあるSGエンジニアリングの加川順一社長と出会ったのが事業着手のきっかけとなった。「長い付き合いをする中で、同工法の実施試験、特許申請やIPH工法協会の立ち上げなど、普及促進をサポートする形で携わってきました」と振り返る。
それから岡本社長は、コンクリート構造物の強度回復、長寿命化を実現する「IPH工法(内圧充填接合補強)」の優れた技術力を伝えるために県内や中国地方を中心に積極的に事業展開。公共・民間工事など120件以上の施工実績(22年7月現在)を挙げています。 IPH工法は、経年劣化や地震などにより傷んだコンクリート構造物内部の連結した空隙内の空気と注入樹脂を置換。穿孔した穴の内部から放射状に樹脂が拡散することにより、末端の微細クラックまで樹脂を充填(じゅうてん)できる。従来の低圧樹脂注入工法に比べ、強度や耐久性の向上はもちろん、高い防錆効果、塩害・ASR(アルカリシリカ反応)の抑制効果も実証してきた。また、IPH工法は多くの商標登録や特許も取得し、土木学会の技術評価、NETISにも登録してきました。 IPH工法との未来について、岡本社長は「IPH工法で地域に根差した企業として貢献したい。地方の建設業が生き残っていくための手段の一つに同工法が役立てばうれしい。そのためにも実績や研究開発を推進し信用を高め次世代に残していくことで、中山間地域でも働ける仕組みや新たな雇用の場の創出にも努めたい」と意気込みを語ってくれました。
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個人プロフィール
- 経歴
- 1976年3月 島根県立矢上高校農業科 卒業
1978年3月 大阪修成専門学校 卒業
1978年4月 ㈱岡貞組 入社
1986年4月 専務取締役 就任
2015年10月 代表取締役 就任
- 実績、資格
- ◆浜田警察評議員実績
安全安心のまちづくり、駐在所に相談員を置く必要性、所長と評議員との連携をそれぞれ推進。
◆土木事業実績
生石灰処理の施工方法とBHによる積算作成、ダンザホール基礎簡易土留工の施工方法と積算作成、治山立木工事の施工方法と積算作成、除雪、電子納品、橋脚・深礎鉄筋配筋への助言
◆協会経歴
浜田建設業協会青年部理事、県青年部理事、浜田地区建設業協会安全委員・積算委員
◆IPH工法経歴
IPH工法協会設立後、副理事長に就任。現在の積算の元を作成。施工方法等の要点をまとめる。現在支部設立に向けて推進
◆IPH工法と試験実績
試験検証実績=島根大学上野先生 アルカリ骨材反応の抑制土木学会
施工実績=安来市、奥出雲町、邑南町、江津市、浜田市、益田市、吉賀町、広瀬土木、雲南県土、県央県土、浜田県土、津和野土木、島根県企業局、松江国道、その他民間建築、工場、漏水対策を伴う補修・補強
企業プロフィール
- 沿革
- 昭和33年 岡本組 創業
昭和35年 旭建設工業所に商号変更
昭和40年 岡貞組に商業変更
昭和56年 株式会社岡貞組に商号変更
- 関連会社
- 有限会社岡産建設
- 社員有資格者
- 1級土木施工管理技士5人、2級土木施工管理技士5人、1級管工事施工管理技士1人、2級管工事施工管理技士3人、2級建築施工管理技士1人、測量士補2人
給水装置工事主任技術者1人、樹脂接着剤注入施工技能士4人
- 所属団体(協会等)
- 島根県浜田地区建設業協会、浜田市旭町建設業協会、IPH工法協会、
中国コニシベステム工業会
連絡先
※「『建設興業タイムス』を見た」、または「『しまプロ』を見た」とお伝えください。
- 住所
- 〒697-0425 島根県浜田市旭町今市412-2
- 電話番号
- 0855-45-1155
- FAX番号
- 0855-45-1144
- 営業時間
- AM8:00~PM5:00
- 定休日
- 規定の定休日による年間稼働日数252日
- ホームページ
- http://www.okasada.com/
- メール
- info@okasada.com