ＬＰガスの供給を通じてお客様の暮らしをサポートするプロ太田明夫（おおた　あきお） 松江ガス供給株式会社　統括部長

コミュニティーガス事業は、いわゆるガス屋さんのことで、お客さんからも親しみを込めて呼んでもらっています。京都の大学を卒業後、Ｕターン就職。入社した当初は都市ガスとＬＰガスの違いといった基本的なことから身に付け、「お客様のおかげでようやく一人前のガス屋さんに成長することができた」と話します。

実際、ガス器具の修理や取替、安全にガスを利用してもらうための訪問調査など宅内に伺う機会が多い仕事。訪問の際にお茶を出してもらい、小一時間お話しすることも多々あります。「ガスとは関係ないけど．．．」と前置きされて「水道の蛇口が水漏れして困っている」などの相談をされることもあります。「うちはガス屋ですから無理ですね」と、お人好しな性格では言えず、「直るか分かりませんが見てみますね」と何でも引き受けている内に自然と知識が身に付いてきました。今では一通りの家のトラブルを解決できるようになり、「自分が成長できたのはお客様のおかげ」と重ねて話します。

また、お客さんと接しているうちに「困りごとの相談先に困っている」ことが分かってきました。「知らない業者に頼むのは怖い」「家を建てた工務店が倒産してしまって」など、どこに相談していいのかわからないという悩みを抱えているお客様が多かったのです。お世話になっているお客様の力になりたい一心で、ガス屋さんの枠を超えて様々な悩み事を引受けました。キッチンや浴室のリフォームをはじめ、外壁塗装や庭の剪定作業、カーポート設置など。１社だけではとても作業できず、信頼できる協力業者に手伝ってもらいながら、ガス屋さんがする仕事とは思われないことまで引き受けてきました。

「なんでガス屋にそんなこと頼めるの？」と思わる人も多い中、あるお客様にその質問をしたところ、「だってガス屋さんはトラブルになっても逃げずに対応してくれるでしょ？」と言われました。つまり、工事が終われば関係の途切れる業者とは違い、ガスを供給している限り関係が切れないから安心だということです。「それだけ当社を信頼してくれているんだ」とうれしくなりました。

もちろん、工事後に気になる事が有れば、納得いくまで誠意をもってアフターフォローをします。その甲斐あって口コミでガスを供給していないお客様から工事を頼まれることが増えてきました。近年ではお客さんも年齢を重ね、家の事以外の困り事も増えてきています。「これからもお客様の要望に応えるべく、ガスの安定供給はもちろんお客様の暮らしをサポートする「何でもできるガス屋さん」を目指して頑張ります」と話します。