想いをカタチにするデザインのプロ森脇祥吾（もりわき　しょうご） 有限会社松陽印刷所　デザイン室長アートディレクター

森脇さんは、クライアントの話を聞きながら、商品への思いや要望を引き出し、デザインに反映します。入社後数年間、営業担当者に同行して外回りを経験し、「営業活動をサポートできるデザインチームを作りたい」と考え始めました。自身もコミュニケーション能力を養えたことで仕事の幅が広がり、クライアントとの良好な関係づくりに役立っているといいます。

２年位前からデザインの業態変化を痛感し、ブランディングを意識して制作に取り組んでいます。ドローンを活用したＰＲ動画はその一つといえます。

隠岐・知夫村のＵＩターン者を募るウェブサイトでは、知夫里島を上空からドローンで撮影し、先人移住者のインタビューも交え、豊かな自然と人々の暮らしを３～４分の動画にまとめた制作や、360度ＶＲ動画の制作等、デザイン室の皆で新しい技術をカタチにしています。９月下旬のリリース後、たくさんの反響があったそうです。また、島根県立美術館開館20周年記念展「堀江友聲」～京（みやこ）に挑んだ出雲の絵師～（19年４～６月）のＰＲ企画では、ウェブサイトの中で作品を紹介する動画を盛り込み、「パンフレット」「ホームページ」「プロモーション動画」のセットでＰＲすることで喜んでもらっています。

デザイン室のメンバーは５人です。クリエイティブな空間づくりとコミュニケーションに努めています。今後はデザイナーとしての仕事だけではなく、「人を育てることを学んでいきたいと」と森脇さんは話してくれました。